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2008.12.30 香港国際レースと安藤勝己騎手の「有馬記念」

 今年最後の日記である。やはり28日の「有馬記念」は遅い。以前なら21日に終わっていたはずの年。予想家としては冬休みを1週間削られている思いである(笑)。さらに来年は1月4日の「金杯」。「もう少し休みをくれよ。」という気分だが仕方ない。ましてやこの日程で実は「風花ゴールド」1月15日発売号の原稿もまったく書けていないから、私にとっては31日、元日、2日こそが一日10時間体勢で原稿書きをしなければならない大切な日になりそう。まさに1年で一番忙しいのが、年末年始となった。まあ原稿をため込んだのは自分であるから自業自得だが、28日有馬のせいもある。そういえば昨年の今頃はすでにグアムで泳いでいたはず。それが懐かしい。昨年とは対照的な年末である。

 それはさておき、まずは香港の話から。12月の12日から15日の日程で香港とマカオに行ってきた。旅行のメインの目的はもちろん「香港国際レース」である。私はずっと前からこれに行きたかったのだが、当日は日本の競馬と重なるので毎年我慢していた。しかし今年は決心した。その期間の携帯会員は全員を期間延長し、Q2についてはお休みにした。皆さんにはご迷惑をかけたが、私が香港のレースを体験することで、その経験から今後皆さんに伝えられることも多いと思うのでご了承していただきたい。

 さて旅の最初はマカオだった。一日目にいきなりマカオ入りして、夕食後最近できたラスベガス資本のベネチアンのカジノに行った。そこはもう本当に巨大なカジノで、唖然とした。反対側の端が見通せないほどであった。聞けばテーブルゲーム800台、スロット6000台はあるらしい。飲食施設やショッピングアーケードなども非常に多くて、すべてにおいて桁違いの場所だった。あいにくその日はもう遅い時間だったし、旅の初日で疲れていたから、私は30分くらいの見学だけでゲームはやらずに帰ったのだが、次に来たときは是非ここで戦ってみたいと思った。他にもサンズやウインといった巨大カジノがあって、それぞれ車の中から見ただけだったが、スケールの大きさは外からでもわかった。私が最後にマカオに来たのは7年も前だったから、噂には聞いていたが、街の変わりようやスケールアップには少なからず感動した。

 2日目はマカオの競馬場である。ここも7年前に来ているが、今回はツアーだったから、前回とは違って豪華な丸テーブル席で、ビュッフェの食事付き。外に出れば真下にパドックと表彰場、ゴール板正面でもあり、最高の席だった。馬券もそのルーム内で買えた。
馬券勝負の内容はここでは書かないが、「結果には満足した。」とだけ書いておこう。その後は船で香港入りした。

 3日目はいよいよ香港国際レースであった。バスでシャティン競馬場入りしたが、世界各国から多くの人々が来ていて、華やかな雰囲気だった。国際GⅠレースの当日を実感できた。朝から香港の有名な歌手がパドックで歌ったりしてまさに一大イベントだった。私の席はガラス張り席ではなかったが、屋外でも机がある席でゴール板近くの良い場所だった。レースは平場から始まって、途中の第4、5レース、第7、8レースにGⅠレースが組まれていた(最終は10レース)。もちろん馬券も買った。香港特有の馬券も含めていろいろとやってみた。その詳細は「風花ゴールド」の1月15日発売号に書く予定。というよりこの日記が終わったらすぐに書き始めます(笑)。こうご期待ということで。

 そんな訳で香港の取材はとても有意義だった。マカオの競馬も含めて、勉強になったことも多いし、本当に行ってよかった。この香港国際レースは日本の馬も出走するし、馬券だけでなく本当に競馬好きの人には楽しさいっぱいだと思う。私は来年以降も行くつもりである。皆さんも機会があれば是非行ってほしい。お勧めである。

 あとは「有馬記念」のことを書いておかねばなるまい。結果からいえば私の予想は枠連、馬連、ワイドも含めて一つも当たっていない。これは本当に申し訳なかった。この予想結果だけ見れば惨敗の昨年と同じである。しかし私には昨年とはまったく違う。安藤勝己騎手のダイワスカーレットの1着は完全に見破っていたし、Q2でも携帯予想でもダイワスカーレットをもちろん一番手にして、理由もたくさん話したはずである。それらを利用されていない方のために少し書いておくと、まずは“アドマイヤの法則”があった。この秋のGⅠ(JpnⅠを含む)で“アドマイヤ”の馬が出走してきたのはこの「有馬記念」を入れて5レース。ただ「天皇賞・秋」だけは2頭出し(フジとモナーク)。今回の「有馬記念」は1頭出し。したがって1頭のケースを見なければならない。1頭出しの3レースの結果は以下のものだった。

「マイルCS」
4枠 7番 ブルーメンブラット     1着
    8番 アドマイヤスバル  ★ 

「ジャパンカップ」
8枠16番 スクリーンヒーロー    1着
   17番 アドマイヤモナーク ★
   18番 コスモバルク

「JCダート」
5枠 9番 アドマイヤフジ   ★
   10番 カネヒキリ         1着
 このように“アドマイヤ”1頭出しの時、その同枠隣馬がすべて1着だったのである。これに気づいていれば、今回の「有馬記念」はアドマイヤモナークの1頭出しである以上、その同枠隣馬の単勝だけはどうやっても買えたはずである。
「有馬記念」
8枠13番 ダイワスカーレット    1着
   14番 アドマイヤモナーク ★ 2着

 さらに安藤勝己騎手が中央入り後に勝ったGⅠレースを見れば、「日本ダービー」(キングカメハメハ)、「菊花賞」(ザッツザプレンティ)、「NHKマイルカップ」(キングカメハメハ)、「桜花賞」(キストゥヘヴン、ダイワスカーレット)、「秋華賞」(ダイワスカーレット)、「エ女王杯」(ダイワスカーレット)、「天皇賞・春」(スズカマンボ)、「天皇賞・秋」(ダイワメジャー)、「安田記念」(ツルマルボーイ、ダイワメジャー)、「マイルCS」(ダイワメジャー)、「高松宮記念」(ビリーヴ)、「フェブラリーS」(アドマイヤドン、サンラズバッカス)そして今年の「阪神JF」(ブエナビスタ)。これをみれば、安藤勝己騎手は同じGⅠを複数勝ったのは3つのみ。できるだけ違うGⅠを勝つようになっていることが一目瞭然である。そして他の騎手と違うところは、中央の騎手になってほんのわずかの間にこれだけのGⅠ、それも“一流のGⅠ”を狙い撃つかのように勝っているのである。最初は「天皇賞」ばかりを狙ったような昔の武豊などの勝ち方とはまったく違うのである。そして「日本ダービー」、春秋の「天皇賞」、「菊花賞」「桜花賞」という大レースを既に勝っている以上、安藤勝己騎手を狙える残る大レースは、「有馬記念」をおいて他はない。これはもう2年くらい前から私が周囲にだけずっと言い続けてきたことだ。昨年の「有馬記念」でもダイワスカーレットの単勝を私は密かに押さえた。結果はダメだったが、引退までのあと少しの間に絶対に「有馬記念」を勝つ安藤勝己騎手だと確信していたのである。

 そこに今回の「有馬記念」である。これらのことはもちろんQ2でもしっかりと話した。携帯予想にも書いた。そして私はダイワスカーレットの単勝を勝負した。したがって枠連、馬連の予想はダメだったが、単勝はしっかりと取ったのである。皆さんの中でも私の予想を聞いてこの単勝を取っていてくれた人がいればうれしい。また相手が難しいことも話したから、「押さえは各自で考えてほしい。」ということで枠連8-8や馬連13-14を買ってくれた人がいてくれればと思う。なぜなら「風花ゴールド」14号には昭和62年との関連の話からしっかりと「枠連ゾロ目という線も気にとめておきたい。」と書いておいた訳だから。まあそれは無理にしてもともかくダイワスカーレットの単は買うべきレースであったろう。安藤勝己騎手は私の予想どおりに「有馬記念」も勝った。あとは「オークス」や「JC」が残っているが、それらは先のGⅠよりはずっと格下のGⅠである。もうそこまでは全部は取りにいかないかもしれない。今回が勝負であった。今年の「有馬記念」はダイワスカーレットと安藤勝己の「有馬記念」として私の心に刻まれた。良いレースだった。

 さて今年も終わりである。私にとっては、病気や不完全燃焼でいらいらが続いた昨年に比べればずっと良い年だった。予想の成績もある程度満足のいくものだった。馬券的には「共同通信杯」と「日本ダービー」で大損、最悪のスタートだったが、最後の11月と12月ですべて取り返してプラス計上した。夏のツアーの最終回も福島で大成功に終わった。突然決まった秋の新刊単行本も苦労したがなんとか書き上げて発売できた。好評のようである。個人的には正月のグアムに始まって、上海、韓国、香港などに行けたからそれぞれの思い出もできた。

 来年はまたどうなるかわからないが、来年も自分の考えのもとに、それぞれのことをしっかりとやっていきたい。そして今年以上に良い年にしたいと思う。それでは今年も1年間どうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさん良いお年を。風花良(No.94 了)