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2006.6.5 チャオ、アンドリー

 前にも書いたことだが私の日記はいつも独断と偏見に満ちている。したがって皆さんと意見が違って当然。それを「あなたは間違っている!」などと手紙など送られませんように。これはあくまで個人の日記なのだから、反論があればその方の日記の中で反論してくれればよい。例えば野球なら巨人の好きな人、阪神ファン、楽天ファンもいて、私のような中日ファンもいる。したがってそれぞれ好きな選手が違えば、嫌いな選手も違う訳で、日記にはそれぞれ好きに書けばよいことである。私としては自分の見る目は確かだとうぬぼれているから、偉そうに書くことが多いが、嫌いな人は読み流してくれればよい。とこれだけことわっておいて、今回の話に入ろう。

 ワールドカップが近づいてきて、最近はテレビや雑誌でもサッカーが取り上げられない日はないくらいである。その中で毎回のように目にするのがブラジル代表のロナウジーニョである。それはあたかも彼が世界最高の選手であるかのごとくである。特に日本は親ブラジル国家であり、多くの日本人のサッカーファンはブラジルこそが世界一と思っているから、報道陣もブラジル人を前面に出してくる。それにいつも言うように、スカパー以外のサッカー解説者は低レベルの人が大半だから、それに拍車をかけている。雑誌、新聞記者の低レベルさも目を覆うばかり。相変わらずである。

 確かにロナウジーニョは下手ではない。そのトリッキーなプレイスタイルと派手?なルックスもあり大いに目立つ。しかし私から見れば、フェイントなど入れなくても良いところでも、わざとそうしているようにみえる。つまりは自分の技に酔って個人技にはしりすぎているのである。そのあたりは同じブラジル人で、同じバルセロナに以前に在籍していたリバウドに似ている。そして私はそのリバウドの全盛期の方が、今のロナウジーニョより上だったと見ている。ロナウジーニョの方がすべてにおいて派手だから、上手くみえているだけだ。

 そのリバウドはその後、スペインリーグからイタリアのセリエAのACミランに鳴り物いりで移籍してきたのだったが、ミランではとうとうレギュラーの座さえつかむことができなかった。同じようにロナウジーニョも派手に勝手気ままな攻撃が許されるスペインなら、当分一流でいられるのだろうが、イタリアに来たらそれはできないであろう。私がミランの監督、あるいは世界選抜の監督なら、ロナウジーニョはレギュラーでは使わない。控えでおいておくくらいである。もっとも彼がイタリアやイングランドに行くことはないであろうが、、、。

 そして同じブラジル人なら、なぜカカをもっと報道しないか理解に苦しむ。カカの才能、若さ、将来性そして関係ないがルックスまで、ロナウジーニョをはるかに凌いでいることがわからない日本の低レベルマスコミとファン達である。今回のワールドカップで私はブラジルを応援することなどもちろんないが、カカだけは見たいと思っている。皆さんももしブラジル戦をテレビ観戦することがあれば、是非カカをみてほしい。普段の力さえ出せれば、彼が一番上手いはずである。今後も大きなケガさえなければ、10年近くは世界のトップクラスでプレイする可能性は大である。(現在24歳)。

 さて話がミランに触れたところで本題。ACミランのFW(フォワード)であり、現在の世界でダントツの最高峰の選手アンドリー・シェフチェンコの移籍が、決まってしまった。以前から予期していたこととはいえ、残念である。なぜ予期していたかといえば、5月のセリエの最終戦で、ケガのため欠場した彼は、なんとサポーター席の真ん中で多くのファンと共にチームを応援したのである。日本では考えられないことである。ゴン中山がケガだからといって、サポーター席でファンと一緒に観戦することなどないし、不可能であろう。しかし彼はそうしていた。そしてその時に、多くのファンに別れを告げていたという噂が入ってきていたのである。

 移籍に関しては、もし私がオーナーなら100億積まれようが、ロナウジーニョ3人と交換だろうが、絶対に出さないが、話は違った。シェフチェンコ本人がミラニスタ(ミランのファン)に向けて発表した。それによると、彼の奥さんはアメリカ人であり(元女子水泳の五輪選手である)、その奥さんと子供の教育の為に、そろそろ英語圏の国で生活したいということなのである。家族思いの彼らしい。その決断を私もミラニスタの一人として素晴らしいと思うし、支持したい。

 そして移籍先はイングランドの現チャンピオンチームのチェルシー。移籍金は72億円(推定)ともいわれている。私は土曜の夜はよくチェルシーの試合を観ている(イタリアのセリエはだいたい日曜夜の試合)し、イングランドの中では一番好きなチームである。イタリアから離れてしまうのは寂しいが、チェルシーで良かった。これで今後もシェヴァ(シェフチェンコの愛称)のゴールがこれからも見られる。

 それでもACミランとしての彼はもう見られない。ミランの公式サイト上でも、シェフチェンコの移籍を正式に公表するとともに、彼への感謝の言葉が贈られた。「シェフチェンコは人間としてもFWとしても素晴らしく、ミランのユニホームを着た7シーズンの間にさまざまな興奮をもたらしてくれた。ミラン史上2位となる通算173点のゴールにより、スクデット、コッパ・イタリア、イタリア・スーパーカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパ・スーパーカップのタイトル獲得に大きな貢献をしてくれた」。 

 まさにそのとおり。彼がどれだけチームを救うスーパーゴールをあげてくれたか数知れない。特にここ一番の勝負強さは群を抜いていた。ミランの為に本当によくやってくれたと心から思う。遠く日本のミラニスタの一人としてお礼を言いたい。バティストゥータ、ロベルト・バッジョと並んで、この10年の間の世界3大FWであったと思う。しかし彼はまだ現役。まだまだ活躍してほしい。

 とりあえずイタリアでの彼の人生は一区切り。チャオ、アンドリー。さようならシャヴァ。彼の人生の次のステージでの活躍を祈りたい。そしてその前に、身近にせまったワールドカップのウクライナ代表としても大活躍してほしいものである。 (No62 了)風花良