« 2006.4.17 「東海桜花賞」 | メイン | 2006.5.8 『BEFORE SUNRISE』と『BEFORE SUNSET』 »

2006.4.25 変更事項2つと「エル・シド」

 先日、新聞の読者投稿欄に、30代主婦の方が「春はいい。私は春になると気分がウキウキする。新たな出会いもあるし、気候も最高!」といったようなことを書かれていたのを読んだ。世間一般的にはそんな人が多いのかもしれない。お幸せなことだと思う。
 
 しかし私にはとてもそうは思えない。私は冬が大嫌いだが、子供の頃から、春もけっして好きではなく、嫌いな季節である。なぜなら春は日本では、4月の転勤、クラス替えなどの時期であるからである。先の主婦はそれをさして“新たな出会い”と言っているように思うが、私は子供の頃から、クラス替えが大嫌いであったし、社会人になってからは、人事異動が嫌いだった。せっかく築いた友人関係や人間関係を、4月だから、春だからという理由で壊して、また一から、、、というのが嫌だったのである。
 
 それに春は何となく世間一般的に“浮かれている”季節のように思う。そんな状態が嫌なのである。それに気候も最高ではない。季節の変わり目で私のような者は春に体調を崩すことも多い。私は花粉症はないが、友人には花粉で悩んでいる人もいる。そんな訳で春、とりわけ4月は嫌いな私である。これが5月になると少しずつ良くなってくる。競馬でも4月のGⅠはなんだか慌ただしい。しかし5月には段々と地に足がついてくる。だから私は『ダービー』が5月の最終週に行われることがいつも嬉しい。4月であったら、これほどの勝率はとても残せていないはずである。いつも『ダービー』こそ私の為にあるようなレースに思えるのである。今年もその日に向けて、日々研究と努力を始めた今日この頃である。

 さて先週の競馬の枠順を金曜に見たとき、すぐに気づいたことがあった。変更事項が2つ。これが今後の競馬にどう響くか、どう使われるか、、、である。その先週からの変更事項に、皆さんは気づかれたであろうか?わからなかったり、気づかなかった方は、もう一度よく全体の枠順を読んでみること。答えは書かずにおく。あまりにも皆さんがわからなければ、いつか答えを書いても良いが、私のファンならこれくらいは見つけてほしい。とにかく先週21日の枠順からの変更。探してみてほしい。

 競馬の話はここまで。先週は友人の勇気丈二君に小旅行を誘われたのだが、私の体調不良で断ってしまった。無理すれば行けないこともなかったくらいだが、旅先で迷惑をかけたくなかったし、やはり旅行は体調の良い時に行ってこそ楽しいものである。勇気君、申し訳なかった。また次回はどこかに行こう。
 
 そんな訳で、家に引き籠もっている毎日。仕事以外で時間ができたので、たまった映画のビデオを何本か観ることができた。その何本かについての感想を少々書いてみよう。

 『ボーン・スプレマシー』 これは『ボーン・アイデンティティー』の続編。M・デイモンの元CIA諜報員の話だが、テンポが良く、今回も私には楽しめた内容だった。

 『ミリオンダラー・ベイビー』 昨年のオスカー4冠の作品。単なるボクシング・ドラマに終わらず、最後の部分の人間としての部分があっての傑作。考えさせられた一作だが、見終わった後の気分は悪くなかった。

 『海猫』 邦画で内容は暗くて重い。最近の若者は嫌う映画だと思う。しかし伊東美咲演じる主人公の2分の1ロシア人は悪くなかったし、佐藤浩市、仲村トオルも良かった。こんぶ漁の舞台背景など、私としては観て良かったと思える作品だった。まあ伊東美咲でなく嫌いな女優なら観なかったかもしれないが(笑)。

 『ヴィレッジ』 実はこれが内容としては一番良かった。私はホラーは嫌いで観ないのだが、これはホラーでなくスリラー。WOWOWのCMを観て何となくビデオに撮っておいたのだが、かなり面白かった。19世紀末の閉鎖的な村が舞台。そこでいろいろな事件が起こる。その中で、特に赤い悪魔の正体や、ヴィレッジ全体の謎が最終的に辻褄があっていたことがポイント。監督は『シックス・センス』と同じと知って納得だった。レンタルで借りてくるなら、これがお勧めである。

 『エル・シド』 これだけが、最近の映画ではなく大昔のもの(1962年)。NHK-BSで3月に放映されたのを撮っておいたものである。多分、小学生の時に観て以来だから、約30数年ぶり。先月の金閣寺と同じくらい?懐かしかった(笑)。内容は、11世紀のスペインの英雄エル・シドの活躍を描く歴史スペクタクル巨編。さすがに記憶力には絶対の自信を持つ私も、小学生の頃、一度観ただけでは、ストーリーを完全には覚えていない。それを今回見直して、実によくわかった。ただラストシーンの鮮烈な記憶だけは残っていて、それは今回もっとも観たかったところ。やはり感動的だった。主演はチャールトン・ヘストンで、共演はソフィア・ローレン。確かに『ベン・ハー』ほどのストーリー展開や、迫力、感動は無いが、それでも十分にファンの多かった名作である。歴史ものが好きな方は、レンタルで探されるのも良いだろう。ちなみにエル・シドの本名はロドリゴ。私は以前に何年か前のダイヤルQ2で、「2日続きでミヤギロドリゴとゼンノエルシドが同馬番に入っていることに意味があるかもしれません。なぜかはここでは言いませんが、、、」と言ったことがある。その時の答えはこれ。エルシドとロドリゴは同一人物であったことで、偶然では無いかもと思った次第である。

 ところで私の親は、私の小学生時代にただの一回も「勉強しなさい。」と言ったことがない。これは中学生、高校生時代も同じ。さらに私は学習塾にも実は人生で一度も行ったことが無い。まあ裕福でなかったこともあるが、私の親は、勉強は学校でやれば良く、あとは家では私が自分で自習したいときだけやれば良いと考えていてくれた。けっして「勉強せよ!」と言わなかった。そのかわり、毎週金曜日の夜9時から「ゴールデン洋画劇場」というテレビを家族そろって観るのが我が家の習慣だった。その中で「ローマの休日」「荒野の7人」「大脱走」「第3の男」「シェーン」などの名作を毎週観ていたのである。「エル・シド」もその時に観たのであった。貧しいながらも楽しい我が家であった。勉強などよりずっと大切なことがあることを知ってくれていた親であったことが少し誇らしくもある。そんなことを今さらながら思うのである。(No58了)風花良